■ 年末年始だぞ、双頭会全員集合!









斉藤さんの言葉に信憑性を感じて、
取り敢えず右に進路を決めた
突き当たるまで廊下をすたすたと歩いて突き当たりで立ち止まる
取り敢えずこっちは右にも左にも廊下が続いていた、

「選択誤ったか・・・・・?」

見る限りじゃこの廊下は庭に面してるらしい
左に続く廊下も右に続く廊下も壁と日本庭園が広がる外が見渡せる純和風のつくりの窓
一応記憶を辿って
先ほど自分が来たあのデカイ玄関は今立つこの場の背を向けてるほうだ(と思う)
そう考えて

「・・・・もう一回右に曲がってみるか、」

思って右に廊下を進む
進んで行くうちに人の声が聞こえてきた
助かった、
コレで道を聞ける!!
自然と早歩きになるその動きで進んでいくと
一人の着物を着た背の高い女性がビール瓶を持って誰かと話していた

「じゃ〜コレで最後ですね?」
「はい、これでもう大丈夫です」
「分かったわ、取り敢えず持って行くわね?」
「ヨロシクお願いします」

何度も何度も女性が頭を下げるのに
背の高い女性は笑って良いからと答えていた
その女性がくるりと反転して俺に向って歩いてくる

「スイマセン」
「はい?」

近づくにつれ少し違和感を感じた
違和感と言うのは、
俺の目線が少し上を向いているからだ
見た目はシックな色合いの着物、
焦げ茶色の髪を結い上げており
言うなれば色っぽい女性だった
けれど、
凄く違和感が・・・・・

「・・・・・」
「どうしました?」
「あ・・・・・と、あのと、トイレは?」

驚いてその顔を見上げながら問いかけると、
女性はニコリと俺に笑みを向ける

「こっちですよ、随分遠くの方に来てしまったんですね?」
「そう、なんですか?」
「えぇ」

女性はビール瓶が何本も乗ったままの盆を持ちながら俺に案内をする
って言うか、
遠い方のトイレ?
すると斉藤さんの言葉も菅の言葉も間違いではないけれど近いか遠いかの差なんだな・・・・

「慣れてない方なんですね、初めてかしら?」
「あ、はい・・・・ココに来るのは」
「そう・・・・でもアタシもココに来たばかりの頃は迷ったわ〜無駄に広すぎよね?」
「ですよね・・・・あ、俺持ちますよ、それ」
「あら、気にしないで」

女性は俺の言葉に少し驚きながらも嬉しそうに笑った
ん、何故だ?

「でも、重そうですし俺男ですから」
「ありがとう、でも本当に大丈夫なの」
「?」
「じゃ、ここを曲がって真っ直ぐにありますから」

首を傾げると女性は持った盆の指で廊下の先を指した
そしてもと来た道を戻るために俺に背を向ける

「あっありがとうございます!」
「いいえ、じゃ〜、向こうで会いましょうね」
「はい・・・・・って、え?」

その言葉に聞き返すも、
首だけを振り返らせるようにこちらを見たその人は
フワリ笑みを残して行ってしまった

「どー言う・・・・意味だ?」

首を傾げながら教えられたようにそちらへと足を向けた






+++++++++++++++++++++++++++

明治が会ったのは、勿論あの人です!!
さて、次は誰でしょうね??