□ 流星群の嘘
□
信じた僕が馬鹿だった!!
むしろ聞いた時点で終わってた・・・・・・
エド!!
絶対泣かす!!
城中を駆けずり回って走って走って走って!!
撒いたと言うより諦めてくれた幽霊さんとの鬼ごっこに終止符を打って
何気にぐるりと視線をめぐらす
気付いてみれば・・・・・
「見たことねー場所・・・・・」
辺りを見渡せば、自分の行動範囲だったリズの部屋付近とは少し趣の違う廊下。
何かこう・・・・・・
リズの部屋の廊下は人が住まう〜って印象。
で、ここはと言うと役所?
そんな感じ。
堅苦しいって言うか味気ないって言うか・・・・職員室に呼び出されることの多い僕から言わせればお近づきになりたくない印象。
で、そんな場所で見たことある人物発見!!
「エド!!」
「・・・・・・お〜・・・チビ。」
「アリス!!」
「チビで十分だ、お前なんて。」
「名前、大事!コミュニケーション、OK!?」
「何で片言なんだよ、バカに見えるぞ・・・・実際バカだろうけど。」
このやろう!!
しかし、ここは抑えてアリス!!
お前は我慢強い子よ!!
ファイト!!
「ちょいとお聞きしたいことがあります。」
「時間が無いから手短に言え。」
わ〜ぉ
超態度デケー・・・・・・ムカつく〜・・・・・・
「帰り道教えてください。」
「・・・・・・・・」
先ほど言われたことを思い出す。
ニトは言った、
迷子になったら誰かに助けを求めなさいって。
自分でも良いし、リズでも良い・・・・嫌っててもエドにだって助けを求めろって。
ここは、感だけで目的地を探し当てるなんて無駄だろうから・・・・・
正直、そうだと思う。
僕の通ってた学校も無駄に広かったけど、ここはその数十倍に近い広さだ。
迷子率の高い自分には地獄の場所。
ちなみに方向オンチ!!
いえっす!!
自慢にもならねーー!
「バカを証明すんなバカ。」
「・・・・・・言い返せない自分が悔しい!!」
「・・・・・・はぁ・・・・・」
「溜息つかれっちった・・・・・」
疲れました。
みたいな態度、傷つきますよ嫌味さん??
でも、その後に浮かんだ笑みに嫌な予感が芽生える・・・・・・・
「帰り道教えてやるよ」
「すっげー嫌な予感がするんですけど?」
「思い違いだろ?」
感は当たるほうなんですけど??
「ついて来い。」
「へ〜い」
言われるがまま、ちゃっちゃか歩いて行くエドの後を追う。
騙されんのかと思ってたけど、向かってる方向がどうやらちゃんとした方っぽくて警戒するのを解いた。
相手の歩調を気にしないのか、性格からか・・・・いや、こいつの場合は性格だな。
緩めることも無くその後を追うのに精一杯な僕である・・・・
コンパスを考えやがれ!!
早歩きと言うより軽く走るように後を追う。
ず〜っと廊下を真っ直ぐに歩いたかと思うと、
右へ左へ角を曲がって、
扉やアーチをくぐって階段を登って・・・・
自分はこんなにも走っただろうか?
そんな疑問を抱き始めた頃に、ぴたりとエドが立ち止まる。
くるりとこちらに振り返って見下ろしてきた。
身長差がかなりあるから仕方ないってのもあるけど・・・・
でも、こいつに腕を組んで見下ろされっと、イラつく。
で、そのエドは薄っすら笑みを浮かべて口を開いた。
「実験をしようかと思う。」
「・・・・・・はい?」
「動物の帰巣本能の実験だ。」
「・・・・・・・・・・・・」
嫌な予感的中じゃないっすか?
もしかしなくても?
「そんなモノ後でにしてくれませんか?」
「今じゃないと出来んのだよ、おチビ君。」
「・・・・・・・・」
「じゃ、健闘を祈る!!」
「あ!!」
ボー然としてたら煙のようにエドの姿が掻き消えた。
ホントに煙のように消えやがった・・・・・
「マ〜ジで〜??」
どうする自分?
どうする??
つづく!!!!
By
オダ●リジョー
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