■ はぐれた仔猫















今日は、リズがお仕事お休みだと聞いて初めて2人で過ごしています!

「やったね父ちゃん明日はホームランだ!!」
「・・・・・・」
「そこ!ハイテンションに的確な突っ込みプリーズ!」
「あ・・・・・はい・・・・」
「惜しい!!その返しにマイナス3000点ハラタイラに5000点!!」
「・・・・・・・・」

リズせっかくのお休みにゴメンね?
こんな可笑しな生き物が一緒に歩いてて★
でもね?
でも、僕ちゃん今日は一日ハイテンションなの!!

「楽しいね!!?」
「そうだね」

ちょっと苦笑いで僕に微笑みかけるリズ
ちょー優しいね!!

「今日はやたら元気だねアリス?」
「もちろんですにゃ!」
「ん?」
「だってこっちに来て早・・・・何だ、僕の所の時間軸で考えるなら3ヶ月くらいなんですけど、来た時以来だよ!朝から一緒って!」
「・・・・そうか・・・・」
「うん!」

僕が見上げてそう言うと、すまなそうに頷いて頭を撫でてくれた。
うん!
優しいね!!

「だから嬉しいの!」
「そうか・・・」
「うんっ嬉しい!」
「私も嬉しいよ」

良かった!
うん、そう言ってもらえると嬉しいよね?
どれくらい嬉しいって?
そりゃーもう!
エドガーに仕掛けたトラップがちょっとでも掠って眉間にしわがよった事くらい嬉しい!!
うわ!
びみょーー!!

「楽しんでるか〜〜〜い!!」
「おー」
「ノってるか〜〜〜〜い!?」
「おーーー」



そんな僕はとってもハイテンションだーーーーーーーーー!!





そして次の瞬間には迷子だこんちくしょーーーーーーーーー(涙)!!




「ドコだてんだっココーーーーーーーーーーーー!!?!?!?」




夕日に叫ぶ僕
しかしまだ昼前
夕焼けじゃなくて澄み切った青空
目の前には崖下
背後には血と肉に飢えたオオカミさん・・・・・らしき動物。
甘い香りに誘われるが如くリズの手を離して駆け出してしまったから
さぁ大変!
気付けば見知らぬ深い森の奥!
右を見ても左を見ても後ろを見ても前を見ても
全部ぜ〜〜〜んぶ樹齢何年と素晴らしきお歳を召された大木さんたちしかいない!
ドコをどう見間違ったって金髪美人には見えない!

「いやーーーーーーーー(焦)!!」

Oh!
コレがぞくに言う迷子って奴ですか!?
やった有梨須!!
迷子初体験!

「いやっほ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い★」

嘘です!
毎回迷子です!!
ホントの事言ったんだからリズを返してーーーーー!!
むしろ、僕をリズの所に帰してーーーーーー!!

「叫んでも無理ですよねーそうですよねー分かってますよーーー」

自暴自棄
そうなりますさ!
だって命の危機ですもん!!
食うか食われるかの焼肉定食の瞬間ですもん!!

「有梨須のバカ!!こんな時までウケ狙ってどうするの!?焼肉定食じゃなくって弱肉強食でしょう!?」

自分にビンタ!
痛っ!!

「何すんの毛むくじゃらの分際で!!」

自分で殴っておいてオオカミに逆ギレ!
でも、反応ナッシーーーーング!!
むしろよだれの垂れ具合度がUP!!

「ぎゃーーーー!僕って骨と皮だけのスネオさんなんで食べても美味しくないですよーーー!ってまさかアナタ達ってスペアリブ派!?」

じゃー美味しいところだらけダー!!
やったじゃん僕!
こんな時に初めて自分の旨味所ゲット!!

「ってそんな事知ったって意味なんじゃボケー!!」

裏ケン突っ込み!
手首の捻り具合にコダワリを持っています!
ってかもう一人ボケ突っ込みは疲れたもにょ〜〜〜〜(凹)

「えーーーと言うか、そろそろアナタ達も僕にしゃぶりたいと!?」

むしろその例えが卑猥だと!?

「いやーーー僕、今日だけで何個の初体験!?」

口に出して言えない事までやっちゃうなんて!
恥かしくってできないっス!

「は・れ・ん・ち★」

ばちん★

ウィンク・ふぉー・ゆー

ベシこと言う擬音が付きそうなほどのはねのき具合で突進オオカミさん!
覚悟ですな!?
ココは一先ず他力本願ですな!?



「有梨須っ行っきまーーーーーーーッス!!オイラを受け止めろリズ!!」



君なら僕を捜せる!!
君なら僕を助けれる!!
そんな気がする!
いや王様ならできる!
むしろ当然だ!
王様助けてーーーーー!
王様ゲーム!

「有梨須っ脱ぎます!!」

気分はK●Fのア●ナちゃんで!!
ガン●ムのアム●とは一味違いますぜ!?
そして飛び込み台の如く崖下へ落下!

ひゅうるるるるるるうるるうるるうるるる〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ドサっ!!

「着地成功20点満点中19.5点!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「追加点無し!芸術点1.5倍!!」
「・・・・アリス・・・・・」

落ちてみれば途中でリズに受け止められる。

「やっぱ王様サイコーじゃ〜〜ん!」

え?
って言うか途中??

「ぎゃーーーーーーリズぅぅぅvv!!僕も欲しいでーーーーーーーーーーーす!!」
「・・・・・・・・はぁ・・・・・・・(疲)」
「買ってー買ってー買ってよぉぉぉ!!」
「・・・・ありがとは・・・・??」
「ごっちゃんです!」
「はぁ・・・・・・」

大空に羽ばたく鳥に似たデッケーーーー鳥!
って鳥じゃん!!
寧ろタカを普通サイズ約150倍にしたくらいの大きさ!

ほーーーしーーーいーーーーーー!!




その日、
僕は3時間の正座をさせられました!!
州先輩に!!
今回ばっかしはリズも助けてくれなかった!




あーーー死んだだよ(痺)!!