■ プラス思考の唇














取り敢えずお前は自分勝手すぎだ！！

「ふざけんな！！」
「は？今さらだろ？」
「い〜や〜だ〜〜〜！！」
「無駄な抵抗はやめて俺に任せておけって。」
「ざけんなっクソ！」

迫り来る永峯の顔を遠慮手加減なく両の手のひらで押し返す。
が、自分の非力さを目の当たりにするように、ちょっとでも動けば触れられる距離までになってしまう。
どうしてこうなった！？
どうして！？

「ばっかお前、あんだけヨガってくせに何言ってんだよ？」
「よよよよっよが・・・・ってねーーー！！」
「は？覚えてねーの？」
「覚えててるとかの前にヨガってねーし！！」

勝手に決め付けんな！！
誰がっ誰が誰が誰が誰がっヨガるかってんだーーーー！！

「アザミよ・・・昨日の事、忘れたわけじゃねーよな？」
「・・・・・・」
「ってか、つい数時間前までお前のココ・・・に俺がいたんだぜ？」

そう言って足の付け根のそのまた奥に手を滑り込まされて撫でられる。

「っバッカ・・・てめー何ちゅうことを！！」
「嘘言ってねーし。」
「嘘とかの問題じゃねーよ！ってかお前の口は露骨すぎんだ！」
「は？」
「は？じゃねーよボケ！」

俺の言ってることが分かりません。
みたいな顔すんな！！

「まぁ・・・何でも良いから続きだ続き」
「良くねーし！ってか触ん・・・・ぬあ〜〜！！」
「色気ねーなぁ」
「ああああってたまっ・・・・つか触んなってぇ・・・・！！」
「気持ちイイだから良いじゃん？」

イイからやなんだよ！！ちっくしょーーーー！！
何だよ何だよ！！
どうしてお前が俺よりデカくなんだよ！
あんなに可愛かった条塔のアイドルはどこいったんだよ！

「つーかテメーは変わりすぎだボケ！！」
「何だよ、惚れ直したのかよ？」
「惚れ直す前に惚れてねーから！！」
「あぁそうか、愛してんだモンな？」
「・・・あ・あ・あ・あ・・あ・・・・・」

ぷしゅ〜
俺の思考回路オーバーヒート
次の起動まで約３０分を要す。

「お？アザミ？」
「・・・・・・」
「またオーバーヒートかよ？ま、この機会に頂いとくか。」

そして良いように扱われちゃった俺でした。



■ 名前 ■
薊 -アザミ-
永峯 -ナガミネ-



携帯の２人です。
どうやら可愛い基ちゃんからイイ男基ちゃんに育ってしまったらしい・・・・（笑）
喰われてしまえ！