■ ネガテレパシィ













「さて、約束を果たしてもらおうか?」
「・・・・・・」
「どうした?自分で言ったことだろう?」

目の前に立つ小さな少女に笑みを向ける。
少女はその愛らしい面に不似合いなしわを寄せて、徐々に後ろへと下がっていった。

「おや〜どこへ行くんだよ?」
「お前の手の届かない所へだったらドコへでも行く。」
「・・・・・ふ〜ん」

逃げられてしまうかもしれないと言う不安など無い。
何故なら、
お前は、

「忘れてないだろう?」
「・・・・・」
「お前が呼んだんだ、この俺を。」
「っ・・・・」
「逃げていた頃ならいざ知らず、お前はもう俺を呼び寄せた。」
「いやだ・・・・」
「もう遅いぜ・・・・リリカ?」

逃げていく小さな身体を捕まえて、目線の高さまで持ち上げる。
重さなど感じないその小さな身体は、俺の腕の中で逃げようともがく。

「クルーガー・・・・放せ!」
「残念、できねー相談だ。」
「触るな!」
「もう・・・・逃がさねーよ、お姫様?」
「!」

やっと手の中に舞い戻った俺のお姫様。
そろそろ本気を出そうや?

「死神は悪魔に捕らわれたとさ。」


小さな俺の死神
黒い猫を引き連れて
死を手招いて
涙を受け取る
悪魔を呼んだ死神

確かに受け取ったぜ?



■ 名前 ■

クルーガー
リリカ



悪魔×死神
少女?少女って言いました?
いいえ少女ではないんですよ、ホントはね?
ま・・・ね、色々とあるのですよ。
コレも未来の話しの一部ってか後日談(笑)
名前を出そうか迷った・・・けど、どう近いうちに出るからいいか〜と結論付けました。