■ ひまわりヒーロー














俺の憧れの人!!
スッゴク強くてカッコイイ!!
マジ憧れる人!
喧嘩慣れして、負けたことのない俺が一瞬で負けてしまった相手
こんな夜の世界にいる人ではない
こんな日の当たるのが嫌いな奴らが集まる場所の似合わない人

「・・・・・くっ付きすぎ」
「だって好きなんだもん!!」

ベターっと懐く俺
こんな嫌そうな態度とってても

本心じゃないことを知っている
すっごく優しいこと知っている

「俺ってゲテモノに好かれる体質だって良く言われるんだよね・・・」
「げ・・・・って事は俺ってゲテモノ!?ショック!!」
「あっはははは!!」
「バカ楓っ笑うなよっ」
「ゲテモノだって・・・・ひーっ!」
「うっせージジイ!!」

ガンガンと鳴り響く音楽と、
騒ぐ人の声に負けないほどの声で
ゲラゲラ笑う楓に蹴りをくらわせながら
仕方なく離れた
実は怒っているんじゃないかと思ったから
嫌われたらヤダから
すっと手を離したら
その人は
ちょっと驚いたように目を見開いた後に
ヒドク優しげに笑った

「何で離れるの?」
「だって、嫌なんだよね?」
「・・・・・」
「嫌われたく、ないし・・・」
「・・・・・・」
「ごめん」

一言小さく謝って
少し間を空けて座りなおした
でも、次の瞬間にはその人の頭が俺の膝に乗っていた

「!」
「眠くなった、貸して?」
「・・・・」
「30分経ったら起こして」
「・・・・うん・・・」

泣きそうなくらい嬉しくなって
頷いた
その人は、眠そうな顔に笑顔を浮かべて
沈むように夢の中へ落ちて行った

「しっかし、まーー良くこの喧騒で寝られるなぁ」
「・・・そうかも、」
「でも、コイツ、人の気配に敏感なのにお前の近くで寝られるって事は・・・良かったな、七緒?」
「ぇ、何が?」
「コイツに気に入られてる事だ」
「・・・・・・」

楓の言葉で舞い上がる俺の気持ち

眠るこの人の顔、
見詰める
凄く好きだと思う

優しくて
強くて
キレイで
カッコイイ
太陽のように暖かくて
何よりも
憧れる

俺の
ヒーロー





□ 名前 □

七緒 −ななお−
楓 −かえで−
コイツ(七緒のヒーロー)


たぶん、七緒の初恋の人(爆笑)
きっと、そう
自覚ナシだろうけど〜
いや、楓は気付いてるね!

と、まぁこんな昔話も一つ
ちなみ、七緒14歳、楓19歳
【ミドガルズオルム】結成すぐですね
結成前から楓は有名人です
楓の他にあと5人が有名人です
のちのちに・・・・