■ 理想的な身長差
















自分の身長が基準より小さいことなど分かりきっている
伸ばそうと言う意気込みはとうに失せて
伸ばそうと言う努力は諦めに変わった

それだけ、
自分の身長が平均的基準以下

極めつけが、
僕の大好きな人の身長が、
平均基準外

頭が90度近く曲がって見上げる位置に顔がある
馬鹿デカイ人

まぁ・・・・
この世界じゃ基準内だってんだから
困りはしないんだろうけどね?

でもね?
僕としては困るんだよね?

だって、
いくら背伸びをしても
頑張って首を伸ばしても
届かないんだ

僕の大好きな人まで


「ねぇリズ、しゃがんで!」
「ん、どうしたアリス?」


服の裾を引っ張って意識を自分へと向ける
すぐに気付いて、
ふんわり向けられた笑顔につられて笑って
屈まれた近づいた
その頬に
小さくキスを送る

僕の小さな贈り物に一瞬驚いた顔したけれど、
すぐに満面の笑顔になって抱き上げられる。

「このくらいがベストだよね?」
「ん?」
「身長差」
「・・・・あぁ・・・・」

抱き上げられたことによって近づいた顔と顔
今度は打って変わって
見下ろす


ちょっとだけ首を傾ければすぐに合わさる


唇と唇


鼻にちょんとキスを贈れば
リズからは顎に

額にちょんとキスを贈れば
首筋に唇が触れる



普段は触れられない所にキスを贈れて僕は満足げ

いつにない僕の行動にリズも満足げ





これが僕の理想的な身長差


なんだよね





リズと有梨須の甘々を書きたかったのです!
進展後って事で!!
こんな2人は如何なモンでしょうか??