■ 惚れた弱み
染められたという髪がシーツの上で散らばっている。
額に浮いた汗が今までの情事の激しさを物語っていて、
薄く白い胸が上下に息を吸うごとに動いている。
その様子を真上から見て、
今まさに果てたというのに、
ドグン
反応してしまう
そんな俺に、下にいた奴はギッと涙が浮かんだ目で睨みつけてくる
「もぅ・・・・ヤダ!」
「分かってるよ・・・・もう、しないよ」
顔を背けられて、苦笑が浮かぶ。
髪の隙間からあらわれた耳に小さく口付けて、許してくれと乞う。
首筋にも口付けを落として、怒りをなだめる。
「サヤカ・・・・こっちを向いて」
「・・・・」
「サヤカ」
「だったら・・・早く・・・抜いてっ」
未だ裡にいる俺の存在に再開されてしまうかもしれないと言うのが怖いのだろう。
眉根を寄せた涙目で言われると、どうにも逆らえない。
ホントはまだいたかったけれど、ズルリと出る。
「んぁ・・・・・」
小さく喘いで、身体を震わす。
サヤカの一つ一つの行動で欲情してしまえる、自分は如何なもんかと近頃は反省中だ。
「サヤカ・・・」
「アンタ何で、そんなに元気なんだよっ」
「何でって・・・・言われてもなぁ」
答えに躊するよ。
仕方ないじゃないか、欲しくて欲しくて仕方ないんだから。
「サヤカが好きだから、かな?」
「そんなの理由になんねーよ・・・・」
「そう?イイ理由じゃないか」
「アンタなぁ」
「アンタじゃないだろう?」
「・・・・ライト」
仕方なさげにそう俺の名前を口にして、小さく嘆息する。
あぁ・・・可愛い
「・・・好きだよサヤカ」
「んだよ、急に?」
「言いたくなった」
「は?」
「好き、すっごい好きだよ」
「お、オイ・・・」
「好き、愛してる」
「っ」
君が好きだよ
好きで好きで好きすぎて
ごめんね?
「酷くして、ゴメンね?」
「自覚してんの?」
「してる、ごめんね?」
「ま、最初の頃よりはマシだからイイ」
「それこそホントに申し訳ないと思ってる。」
君を攫って
部屋に閉じ込めて
することと言ったら
泣き叫んでも
終わることのなかった
狂気じみた
情事
「俺も好きだし」
「ホント?」
「ホント」
「サヤカ・・・・」
「好きじゃなかったら今頃俺死んでる」
舌でも噛み切って
「ゴメンね」
「イイ・・・そんな事より、俺を好きだって言ってろ」
「うん、好きだよサヤカ」
身体だけでもいいって思ってたけど
君の心も手に入る
この喜びは
なにものにも代えられない
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名前 ■
ライト
爽夏
-サヤカ-
名前は女の子ですが、男の子です。
拉致監禁です。
その後の愛です愛!!
ハッピーエンド主義ですから!