■ カフェオレ色のくせ毛














「南十、また髪染めたの?」
「え?」
「色が薄くなってる」
「あ〜うん。変?」
「変じゃないよ、でも髪が痛むぞそんなに脱色したら。」

くしゃりと薄い茶色の髪をかき混ぜる。
少しぱさぱさとした手触りの髪がそれでも柔らかく手の中で絡まる。

「いや、何か前の色が飛んできたから・・・・」

いい訳じみたように語尾が細くなる南十の顔を覗き込むと、自分と同じ顔がバツの悪そうに目を逸らされる。
その様子を黙って見つめたまま髪をいつまでもイジル俺に南十がそわそわとし始める。

「北斗・・・・怒ってるの?」

上目遣いにそう聞かれて、思わず笑ってしまった。

「怒るわけないじゃん、何でさ?」
「だって・・・だったら黙んなよ!」

逆ギレっぽく言うその様子に、笑いが深くなる。

「笑うなって!」
「ごめん、ごめん」
「もうっ知らん!」

そう言って先を歩き出すのを慌てて追いかけて、手を握った。

「ほっ北斗っ手!?」
「いいじゃ、誰も見てないって。」
「見てたらどうすんだよ!?」
「その時はその時ね?」
「〜〜〜〜〜〜!!」

握る手の力を強めて、引っ張るように歩き出すと諦めたように南十が付いてくる。

「早く帰って食お?アイス溶けちゃう。」
「・・・・・ん」



引っ張って家路を急ぐ。
目の端にたっぷりのミルクで薄めたコーヒー色の髪が靡いている。




■ 名前 ■

北斗 -ホクト-
南十 -ミナト-


双子モノで!!双子でっす!兄・北斗と弟・南十でっす。
まだお互いワキでのキャラとでしか出てないね?
そのうちそのうち!!