■ 指が絡まるように心が重なるように気持ちが合わさるように













俺の好きな人

かっよくて

綺麗で

頭が良くって

誰からも

愛されてて

愛されて



愛されていて

手が届かないはずだったのに

それは一瞬にして自分の手の中に転がり込んだ

けれどそれは一瞬で

一瞬にして

またどこかへと飛んでいった

俺の気持ちを連れて

俺の身体を置き去りに

残った感情は

ただの




大っ嫌い





あんなに好きだと

恋焦がれた気持ちを

踏みにじって



嫌い

嫌い

大嫌い





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「諫早〜」
「・・・・・・」
「怒ってる?」
「・・・・・・」
「ねぇ・・・・・・怒ってるのかな〜?」

芝生の上
声をかけてくる人に背を向けて
両足を抱えて
手元の草を引きちぎる

「もー諫早ちゃ〜〜ん」
「・・・・ちゃんって言うな・・・・・」
「やんっ聞こえてるなら返事してよ〜ん」
「知らない」

気持ち悪い
何なの、何で今日はカマキャラで通すの
意味分かんない
苛苛する

そんな気持ちが手元にあらわれて
そこが緑から茶色に変わりつつあった

「諫早〜あんまりむしると芝生が部分ハゲになっちゃうぞーそして庭師の方に怒られるぞー」
「・・・・・いい、虎汰センパイの所為にする」
「わ〜〜お」

苛苛する
苛苛、苛苛、苛苛、苛苛、苛苛、苛苛、
苛苛するっ

「・・・・・ね〜〜諫早、何に対して怒ってるの?って言うか何をそんなに苛苛してるの?」
「・・・・・・・・・」
「杏慈がしたアレ?」
「・・・・・・・・・」
「それとも・・・・・・・アレと同じことした俺を思い出した?」
「・・・・・・・・・」
「止めないであのままにしたのを怒った?」

怒ってるでもなく
悲しんでるでもなく
淡々とした虎汰センパイの口調

「また嫌いになった?大嫌いになった?顔見たくない?声聞きたくない?近寄って欲しくない?」
「・・・・・・・・・・」

静かに問いかける
その言葉にあの時を思い出す
好きだったのに
とてもとても好きだったのに
見ているだけでも良かったのに
話しは出来なくても
声を聞けただけでも良かったのに
それなのに

「ねぇ・・・・・・・・・・嫌いになった?」

嫌いになった
大っ嫌いになった
顔も見たくなくて
声も聞きたくなくって
近寄ることなんてして欲しくなかった

「大っ嫌いって言う?それともそれすらしてくれなくなる?」
「・・・・・・・・・・」

嫌い
嫌い
嫌い
大っ嫌い

「・・・・・・」

でも
それでも
やっぱり

「きら・・・・・・・じゃ、ない・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「嫌い・・・・に、ならない・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「なれない・・・・・」

なれなかった
好きだった
やっぱり
大好きだった
嫌いだと
大嫌いだと
思ったのに
好き
好きで
大好きで

「・・・・・ぅ・・・・・・っ・・・・・」
「ゴメンね、」
「・・・・・っぅ・・・・・・・」
「諫早、ごめんね・・・・・」

後ろから抱き込まれて
泣きたくないのに
胸が痛くて
痛みに耐えられなくって涙はこぼれて
謝るその声が嫌で
首を振って
髪が揺れて
頭を押さえ込まれて
首に噛み付かれて
草にうつ伏せに押し倒されて

「ごめん・・・・・ごめんね?」

今のこの状況を謝るのではない虎汰センパイの声
あの時、
酔った勢いで
たまたまいた俺を
誰だか名前も知らないあの頃の俺を
笑って
力ずくで押さえ込んで
腕を縛って
口を押さえて
笑いながら

『君も俺を好きでしょう?』

綺麗に笑って

『好きならいいよね?』

優しく笑って

『こんな事されても・・・・別に構わないよね?』

どうでもいい相手に見せる笑みで
声で
仕草と
優しさで
俺を犯して

「ごめん」

好きだったのに
嫌いになった
こんなこと望んでないのに
嫌だった
怖かった

「泣かないで」

痛いんだ
凄く
感情を伴わない行為は
痛くて
悲しくて
怖くて
辛い

「諫早」

あの時の
俺の身体をなぞる指と
記憶の中で身体を這う指と重なるけれど
耳をくすぐる声と
記憶の中の温度のない声も重なるけれど

「好きだよ、諫早・・・・・好きだよ」

時が経って
今あるのは
凄く
温度のある声と
気持ちの込められた指と
俺だけの笑みで

「大好きだ」

あらわになった肩に
背に
腰に
ゆっくりゆっくりと
唇が下へ降りて
触れて
撫でて
痕を残して

「諫早、」

何度も名を呼ぶ
好きだと繰り返して
優しく
俺の身体に刻み込むように
染み込ませるように

心を合わせるように

視線を合わせて
唇を合わせて
指を絡めて
離さないと
貫いて





好き

やっぱり


大好き





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遅くなりました!そしてキリリクの内容はちゃんと覚えてるのに・・・・・・覚えてるのに?
嘘です、すみません!
【虎汰×諫早で微シリアスのエロ・・・・】っぽいの?だとうろ覚え・・・・・!!
前のBBSが消えると言うことで、
その内容を保存していたのに!かの大事件(?)パソパソ記憶喪失事件でぱ〜っと砂の如く消え去る!
はぁ・・・・・・キリリクの番号するら覚えていない!
ごめんなさい、本当にごめんなさい!
コレで大丈夫でしょうか!?
もしダメならダメ出ししてください!そしたら書き直しますーーーーーーーーーーーー!!
た、たぶん・・・・・ですが・・・・折さん・・・・・で良かったでしょうか(焦)?
ご反応をお待ち申し上げます!