■ 正論と理屈と屁理屈と一般常識と非常識、混ぜるな危険















































「安心しろ、今回は前回よりは早かっただろ」
「そんな問題じゃありません!!」

いや、
言ったとおりに今回は放置プレじゃなかったですよ!?
しかしですね、
こんないつ食われるか分かったモンじゃない状況で放置されたら一日だろう2日だろうが関係アリマセン!!

「って言うか現実と異次元ごっちゃにしたらダメでしょう!!」
「してんのは、お前だろうが」

はぁっと息を吐いた。

や〜なのよね!
俺ってばその溜息はかれるのって一番嫌いなんザマス!!

「あの」
「ところで、本題といこうか?」
「さ・・・・・・・・・・は、本題?」

一言、物申そうとしたところで出鼻挫かれた・・・・・・・
何だよ、本題って・・・??

「何?」
「さて、今までお前に痛い贈り物を頂いてきた俺は、お前に最高のお返しをしようかと思う」
「・・・・・・・・はぁ・・・・・・」

最高級の笑み、
何の曇りも、
腹黒さも、
何もない・・・・と思う素敵な素敵な笑顔。

キモイ・・・・・・・
って言うか、
恐ろしく怖い!!

「一度ならず二度まで・・・・じゃなかった、二度も貰えるとは夢にも思わなかった、光栄だ」
「・・・・それはどうも、ご丁寧に」
「人は好意を受け取ったら、好意で返さなくてはならない、そうだろう?」
「はぁ」

何だ、
この理路整然としたような口調で内容は・・・・・・

「ましてや、受け取ったこともないような贈り物だ」
「・・・・・・・」
「感謝してもしきれない」
「あの・・・・・・榛原、さん?」
「スマナイが、まず俺の話しを聞いて貰ってからでも構わないだろうか?」

そんなお願いの仕方に、
思わず否とも言えずに・・・・・むしろ言わせない雰囲気に呑まれて、
頷いてしまった。

って言うか俺!
何でさんづけ!?

「貰ったこともないような贈り物に対して、俺はそれ以上のお返しがしたい」
「・・・・・・・お構い、なく?」
「遠慮は要らない、むしろ受け取って欲しいんだ、いいかな?」
「いやで、」
「良いかな??」
「・・・・・・・」
「良いな?」
「・・・・・・はい・・・・・」
「話しはまとまった、コレからが本題だ」

何なの!?
キモイって!!
怖いって!!!!
その温度のない作り笑いが超絶に怖いって!!!!

「質問だ、男同士でネックになるものって何だと思う?」
「・・・・え?」
「主語が抜けたな、もう一度聞く、男同士のいたす行為でネックになるものって何だと思う?」

致す行為?
ネック?

「致す行為って・・・・・・・?」
「属に言う、セックス」
「それは直球って言うんじゃ・・・・・」
「ともかく、何だと思う?」

わ、分かりません・・・・・・
むしろ考えたくありません、
考えられません、

「俺、独自の解釈では『嫌悪感』だと思っている」
「・・・・・・・はぁ・・・・・・」

言われて見れば?

「辞書では、『[名](スル)憎みきらうこと。強い不快感を持つこと。』とある、ココでの嫌悪感とは『強い不快感を持つこと』だ」
「・・・・・・・・」
「そう、強い不快感、それがあってはナニモノも試すことも好むことも出来ない」

そう、ですね?

「自然摂理である、男と女の営みも、」

い、いとなみ!?

「話の腰を折らない」
「す、すんまそん」

怖い!!

「其れは人として行わなければならない行為、とも言えないが、子孫繁栄となるとなくてはならない行為」
「・・・へぇ・・・・・・」
「しかし、男と女であってもそこに嫌悪感があれば行えないものだろう?」
「・・・・・・・・・」
「好きでもない相手に無理矢理されて幸せだと思えるか?身体の快感は得られても、心の快感は得られるか?」
「・・・・・いや、」
「だろう?そこには強い不快感しかない」

えぇ・・・・そうですね?

「誰だって、好みの相手としたいよな?脂ぎったハゲ親父とか、キモイ男とか、ネチッコイ男とはしたくないよな?」
「ですねー」
「女だって、嫌悪感があればその行為はしたくないと思うはずだ」

女ではないからその辺の感情は理解と言うか、知ることは聞かないと出来ないが、
俺が女だったら、
やっぱりそうだとは思える。

「だから、セックスは男同士だろうが男女同士だろうが変わらない、違いはそこで何かが生み出せるか生み出されないかだ」
「・・・・・・・・・・・」
「男同士でセックスしたって何も生み出されない無意味な行為だ、」

まー・・・・そうですね、

「けれど、得られるものはある。愛だったり、快感だったり、約束だったり、証だったり・・・・それは人それぞれだ」
「・・・・・うん、」
「生み出されない代わりに得る、そう思っても良いだろう?」
「・・・・・うん、」
「そこでだ、この前キスした時に、『嫌悪感』はあったか?」

この前?
キス?
・・・・・・・あぁ・・・・・・

「なかった・・・・・かな?」
「いや、無かったと言って良いはずだな、だってお前イったし?」
「!!」

そ、それは墓まで持って生きたい俺の一生の恥だ!!
言うな!!
声に出して言うんじゃない!!!!

「だから、この嫌悪感はクリアーしている」
「・・・・・・」
「そこで、俺とお前に何が必要か?」

ちょ、
ちょっと待って!!
何か、
何かおかしな方向に進んでないか!?

「ちょ、」
「踏み出す一歩だ」
「ま、」
「俺はいつでもボーダーラインは飛び越えられる、残るはお前だけ」
「だか、」
「しかし、俺は気が長いほうではないからな、線の向こう側で悠長にお前を待ってられない」
「人のはな、」
「よって無理矢理連れて行く」

ってさっきの話しと噛みあわないでしょうが!!
何よ無理矢理って!!

「お前は強引にした方が良いだろうな」
「なっ!!」
「考えるより慣れろって言うだろ?」

今そんな言葉使わないで!!

「だから、答えを出す前に慣れろ、したら考えて答えを出せ」





な?

って楽しそうに榛原が笑った





な?
じゃねーーーーーーーーよ!!

何か違う!!
何か違うよ!?