■ 俺と貴方の関係を15文字以内で説明せよ!と言われたら80%は埋めること!





































ちょっとだけ竹林巳継視点で、お送りいたします







廊下をポケットに両手を突っ込んで歩く竹林巳継。
遊んでもらおうと思った友人たちは皆、それぞれ自分を置いてどっかへ行ってしまった・・・・・

ちょっと寂しくねー俺って?

何て平静を装って心で愚痴ってみる。
でも、目に光ってしまうものは止められなかった・・・・・

「ちゃびちぃ・・・・!!」

でも泣かない!
だって男の子だもん!

何て、幼馴染の巴が聞いたら顰蹙かいそうなことを思ってみる・・・

「いや待て巳継!巴は顰蹙は言わない!むしろ俺の存在を無視だろ!」

事実だ!
まさしく、これこそが巴の思うことだ!

「・・・・うぅ・・・・」

耐え切れなくなって壁に縋りつく。
そこで、熱視線

「おーーっと、この俺様に熱視線!?やけどするぜ!」

いや待て、熱視線送られてる俺が火傷するっちゅーことやんけ!!
わお!
俺、まっくろくろすけーーーー!!

「トトローーーーーーーーーーーーーーーーー(愛)!!」

思わず叫んでしまった。
周りが引いている・・・・・いや、分かるよ・・・ソノ気持ち!!

「でも、トトロは何て言われようと俺の癒し系NO.1!!」
「タケ・・・さっきから独り言何いってんの?」
「のわ!」

いつの間にか、先ほど熱視線を送ってきたやつが目の前に立っていた!
うわ、遠くで見てもちょー可愛いとか思ったけど、目の前で見るともっと可愛い!
しかも俺の事知ってる!?
マジで!?

「・・・・・・」
「何?」
「誰?」

おっと・・・・こんな可愛い子ちゃんに対して無礼だったかな!?
いや、でもね・・・
何だか、こーーーそうせずにはいられないって言うか・・・何と言うか・・・・

「・・・・誰って・・・・見て分かりませんかいね?」
「分からないから聞いてるんですがね?」
「俺たちって深い仲だっただろう!!」
「うっそ!マジで!?くあーーーーそんな美味しい出来事を俺は忘れ去ってる!?」
「は?」

うっわ!マジで!?
ちょーー勿体無くねーーー!!?

「タケ・・・何を言って・・・・」
「くっそ深く突っ込む突っ込まれる仲だったなんて・・・・・・ゴメンよ、君の事を忘れてしまった・・・・」
「・・・・・・・・」
「忘れ去ってしまった記憶を埋めるために、いざ保健室へ!!」
「・・・・・テメー頭湧いてんじゃねーか?」

いてーーーー!!
スッゲぶっさり来ましたソノ言葉・・・・

「ホントに俺の事分からない?この顔見ても?」
「いや、ソノ顔見ても分かりはしないですよ、むしろ初対面ですよね?」
「・・・・・えぇーーー!!」
「えぇって!言われましても・・・・声には聞き覚えがありますが・・・・・ってまさか!」
「分かったか!」
「おう!七瀬広緒だろ!」
「分かりやすい間違いは天誅ーーーーーー(怒)!!」

ゴスッと重い一発がみぞに決まる・・・・・!!

「ぐふっ・・・・・!!」
「どうだ?」
「軽いジョークも受け入れてはくれないんか・・・・ジョニー・・・・」
「セバスチャン・・・・俺にそんなモンが通用するとでも?」
「ジョニー・・・・お前には負けたよ・・・・・・」

ドサ
その場に倒れる俺・・・・
夕日に向かって歩くジョニー

「ジョニーーーーーーーーー!カッム・バーーーーーーーーーーーーーーーーック!!」


倒れたはずの俺が叫ぶ






























そんな訳で復活してくださった竹林さん。
廊下に寝そべっていたせいでついた汚れを払い落としながら立つ。

「で、俺様の存在を15文字以内で説明せよ」
「新しいお友達、広瀬七緒君です。」
「きっちり、15文字!ごーーーーかっく!」
「で・・・・・・何でそんな顔?」
「生まれて15年ずっとこの顔ですが、何か文句でも?」
「ありゃしません・・・・が、何で隠してたん?」

本日二度目の質問。

「目立ちたくないから」
「じゃー今は?」
「先ほど食堂で大目立ちしてしまったので、諫早様より強制的に顔見せの刑です」
「・・・・・・あぁ!椅子蹴ったってアレ!?何、七緒っちなの!?」
「俺っちなの!」
「スッゲー騒いでたぜーあの落合に喧嘩売ったって・・・・!」

落合?落合、落合・・・・落合・・・??
・・・・・・・・・あぁっ落合!!

「今一瞬誰だ?って思ったでしょ?」
「・・・・・・・」
「思ったでしょ、七緒っち!」
「知しらねーなー・・・・・」

目を明後日の方向へ飛ばす。

知りませーーーん!

「そんな事より・・・・何?」
「何って・・・・・何が?」
「七緒っち・・・・・何か用があって俺に近づいたんじゃないんですか?」
「さて・・・・・・??」

何だっけ?
えーーーーーーーっと・・・・・・・・・・
んーーーーーー・・・・・・・・・・・・あ!

「そうそう!!」
「思い出した!?」
「思い出しました、思い出しました!」
「して、俺に御用時とは何かな!?」

耳に手を当てて、教育テレビのお兄さん風に聞く体勢。
でも、見た目は教育テレビのお兄さんとは正反対で、夜のお兄さん予備軍。

「水も滴る美少年に興味はないかね★」
「・・・・・・・・・!」
「水に濡れて透けるシャツ・・・・in落合少年・・・・・・復讐編!」
「買った!」
「まいど!!」

もみ手でチケット代わりにバケツを手渡す
青いバケツ、掃除用具入れに入ってるようなあのバケツさん
そのバケツを手に首を傾げるタケ。
??がたくさん頭の上に飛び交っている。

「・・・・バケツ?」
「はい、バケツです。」
「何で?」
「だからー言ってるじゃないですかー水も滴る美少年・復讐へん・・・だって」
「・・・・・復讐編?」

最後を繰り返す。

えー何が何と言おうと復讐編です!
俺を怒らした罪は重いぜ・・・・・っくくくく・・・・・・

「七緒っち・・・・・背後が黒いです・・・・!」
「気にしないで!」
「わお!爽やか笑顔さん!」
「よっしゃーーーー行くぞタケ!」
「らじゃりました隊長っ!!!」

駆け出した俺に走って付いてくるタケ!







飛び出せ青春!!