■ 一難去ってまた一難、休まず二度ある事は三度ある





































だだだだだだだだだだだだっだだだだっっっっ・・・・・・・・・・・・・






だーーーん!!









「はぁ・・・・はぁ・・・・・はぁ・・・・・・広瀬七緒っ無事生還いたしました!!」

生きて帰ってこれた!!
五体満足!!
生きてるって素晴らしい!!
俺のバックバージン死守でっす!

「・・・・・・・・・ぅう・・・・・食われるかと思ったよ〜(涙)」

その場にへたり込む俺

いや、いやいや、皆さん聞いてクダサイヨ
俺ってばあの後、危機一髪だったんですよ!
色々と受け入れたくないこと多すぎちゃって
俺ってば思考回路停止しちゃってオーバーヒートしちゃいました!
したらよ、あのフェロモン大王!
そんな気を失っちゃってる俺を、
まな板の鯉状態のこの俺をっ
美味しく頂いちゃうような状況だったんですよ!
目覚ましたら上半身露で、
オイこらっ俺ってば露出狂か!?
それともストリートキングか!?
なんて状況で、発狂しちゃうところでした!!
いや、って言うかしましたよ!
ぎゃーーーーーって大声で叫んだら大王何て言いましたと思う!?

『いくら叫んだって防音完璧だから誰にも聞こえないぜ?』

ですって!
ちょっと奥さん!!
どこの強姦魔かって言うセリフだと思いませんの事!?
俺ってば一瞬、開いた口が塞がらなかったでござますの事よ!?
そんな最低人間には鉄拳制裁ならぬ蹴りを食らわしてきました★
不能になろうがならまいが知ったこっちゃないね!
むしろ不能になりやがれってか★ん★じ★
って言うかこう言った事って同意あってナンボのもんでしょう!?
俺ってばちょいと古風なんで貞操は軽くなくって!?
愛があって初めて成立する行為ですのよ!

「って・・・・・・夢見るな〜って突っ込み無しね・・・・・・分かってるから!」

愛がなくたって出来るって知ってるから!
俺ってば、気持ち良くなりたくてヤっちゃった時期もありますから!
ってどっちやねん!?
全然、貞操重うないんじゃボケーーーーー!!
って感じですよね!
でも、今は好きな人としかしないって、七緒乙女になってるの!
って自分キモっ
何が乙女じゃ!

って、一先ず落ちつこう俺、
パニくってるのは分かる
手に取るように分かる
だってパニくってるの俺自身だもん!

「って、もうこの段階でパニくってますよー俺〜帰ってこーい」

えーん
諫早の痛い突っ込みほしいよー
何でいないんだよー
って言うか
諫早が大っきくなっちゃってるよー

自分の部屋に入って、
目の前のソファーにうつ伏せに寝る大男
寝てても分かるガタイのイイ大男
嫌味か?って言いたいほど大男
何度でも言ってやる

「でか過ぎじゃボケ!その20%要求すんぞコラ・・・・・・」

何て可愛い悪態はいちゃうほど、
目の前の男はデカかった・・・・
先ほどのフェロモン大王改名強姦魔大王とサイズ的にピッたりっぽい・・・・・

うーわームカつく!

人の部屋で勝手に寝ている大男に元へジリジリ近づいた
急に起き上がって飛びつかれないようにね!
用心に越した事ないモンね!

背もたれ側に顔を向けている
染められていない黒い長めの髪のせいで顔が見えないです
むしろお化け化しています
怖いです
口の端に一本の髪を咥えていたら
柳の下に立っていそうです
皿は数えないで下さい
本気怖いです

背もたれに顔を乗っけて観察

「もしかしなくてもイイ男っすか?」
「見て分かれよ」
「っ!」

やー俺ってば学習能力って皆無ー??

何て思っちゃうほど、軽々と腕を引っ張られて組み敷かれています
寝ていると思われた大男に、
俺はソファーに転がりました!
仰向けの俺の上に見えなかった顔がある

はい、予想通りちょーイイ男でした
ムカつくほど、大人の男でした!
ニヤリって皮肉げに笑った口元なんて色っぽすぎます

「お前、誰?」
「それはこっちのセリフです」
「えー・・・だってこの部屋は諫早の部屋だろう?」
「そうですが、俺の部屋でもあります」
「ん〜?」

ん〜?
とか考える暇があったら退いて欲しいです
しかし、
退く気配なんてありゃしません!
何々ですか!?
ここの人らは見知らぬ人を押し倒すのが趣味ですか!?

「で、誰よ?」
「名を尋ねるなら自分から言うのが礼儀じゃないっすかね?」
「えーー俺はヤダ、って言うか年長者に従うのが年功序列だろう?」

うーわー
強姦魔大王並みの俺様だー
言って聞くのが当たり前だと思ってやがるー

「で、お前は誰だって聞いてんの」
「・・・・・・・・・」
「答える気なし?」
「・・・・・・・・・」
「あーーー無しね?無しなら無しなりに、イイ思いさせてやろうか?」
「っ!?」

だーーーーーかーーーーーらーーーーーー!!
こいつらは!
男の服を脱がすのが趣味か!?
むしろ仕事か!?
職人芸か!?

「ぎゃーーーーーーーー!!脱がすなっ!!」
「やだ、脱がす。ちょーどイイや、俺今タマってから相手しろ」
「イヤです!」
「だったら名前言え、早く言え」
「言うっ言うから!!」

って言うか早業すぎだ!!
何でこの間で、シャツのボタンを全部外せんだ!?
検定試験でもあるのか!?
国家試験か!?

「で、名前は?」
「ななっ広瀬っ七緒だ!言った言ったから離せ!」
「やだ」
「何でじゃこらーーーーーー!!?」
「俺、名前言ったからって離すって約束も言ってすらも」ねーぞ?」

まさしく言ってねーーーー!
ってか流れからして普通はそう思うじゃねーか!

「ヤル相手の名前は知っとかないとな〜」
「ヤる!?」
「そう、今からじゃすとなう!」
「意味分かんねーよ!」
「頂きます」
「いただくなーーーーーーーーーーーー(涙)!!」

折角逃げられたのに、また食われるーーーーーーー!!
何て思ってら神の助け!!

「おい、そこの色魔、何してやがる」
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・諫早さまーーーーーー!!」

ゲシっと色男の頭を足蹴にしてルームメイト諫早様登場!

救世主!
俺の神!
天使様!

そして、俺を襲おうとした強姦魔2号は乱れた髪を書き上げてやっと離れる
その男を冷ややかに見下ろす諫早

あれれれれ・・・・・・
何か、
修羅場?
修羅場っぽい??

「ちょっと酷くない?」
「それは俺のセリフ、許されると思ってるの?」
「思ってるよ?」
「何で?」
「だって思えるもん」
「その自信はドコから湧いて出る?」
「えーだってまだ突っ込んでないもんね〜」
「・・・・・・・・・」

うーーーわーーー
この人、直球ですよーーー
隠すも何もあったもんじゃないですよー

「だからいいと思うんだ?」
「それだけじゃないね!」
「・・・・・何?」
「ん?俺が好きなのも愛してるのも諫早だけだもんよ」

えっ!?
何ですって!?

「ふ〜ん」
「そーれーにー諫早もそうだって知ってるし?」
「自惚れんな」
「自惚れてません、真実です」
「・・・・・・・・・・・」

え?
え?え?
えぇ??

何ですか?
愛してるとか好きとか?
自惚れるとか?
真実?

何が??

「って言うか何でいんの?」
「えーーーだって、諫早とシてないな〜って思って?」
「だから?」
「2日も空けちゃったし、これは如何!と思って襲いに来た。」

2日しか経ってませんから!
間、全然まったくもって空いてませんから!

って言うか、諫早様って・・・・・!
この強姦魔とイタシテルの!?
何を!?

「シない、今日はヤル気おきない、むしろ冷めた」
「えーー!」
「反省して出直して来い」
「えーーーー!!」
「えーじゃねーさっさと出て行け」
「冷たいの〜」
「うっさい、早く出て行け」
「はいはい、出て行きますよ〜」

渋々といった感じで立ち上がる
何ですか?
何でそんなにあっさりしてるんですか?

立ち上がったら予想通りデカイ!!
見上げる大男

「あー広瀬七緒君」
「・・・・え?あ?」
「言っておくけれど、これは俺のだからね?余計な気を起こさないようにね?」
「はっ!?」
「お前と一緒にスンナ色魔」
「この子はおきなくても他はおきちゃいますー」

ぎゅーーーーっと諫早に抱きつく、色大男(短縮)

しかも諫早さんされるがまま
えーーー

「おっと自己紹介が遅れたね〜俺、一条虎汰−いちじょう こた−よろしくね〜じゃ〜〜ね〜〜」

自己紹介と挨拶と別れの言葉が一緒でした
手を振って去って行く
至極あっさりと・・・・・・

「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」

無言が降り立つ・・・・・
で、破ったのは諫早さま

「七緒・・・・・」
「お?あ?はい?」
「これ、中庭に落ちてた」
「おおおおおっ!俺の眼鏡!!さんきゅー諫早!」

してなかったことすら分かんなかったぜ!

いそいそとかける

傷ナシ!
変形ナシ!
完璧!

「で、諫早殿・・・・・あの方は?」
「あれ?」
「はい」
「あれは、三年の一条虎汰でライオンで俺の彼氏」

ライオンで俺の彼氏?
って言うかライオン?

「・・・・・えっ彼氏!?」
「はい」

さも当然に頷かれる
え?
常識!?
この世界じゃ常識!?

「マジで!?」
「マジです、何、友達やめる?軽蔑する?」

気にする風でもなく言うから
俺が焦るっすよ!

「え!?何で友達辞めるの!?って言うかやめるのお望み!?」

ショック!
友達100人出来るかなができない!?
ショーーーーーーーック!!

「いや?七緒が辞めたいのかなって?」
「辞めるわけねーじゃん!」
「そっか・・・・・」
「そうだ!」
「ならイイ・・・・・これからもヨロシクされてやる」
「さしてください!」

ってか何でそんな言い方!?

ま、でもイイか〜
諫早さまちょっと泣きそうな顔してるしーーー
うーーーん

可愛い・・・・vv






え?
って言うか常識ですか!?