* 注意 *

このお話しは、取り合えず
杏滋×七緒虎汰×諫早が前提ですが、
諫早×七緒が前面に絡んでいます!
限りなく怪しいいさななではなく、完璧に怪しいいさななです
そして無駄に長いです!
好きじゃない、え゛ぇーーーー!!嫌い!信じられない!!有り得ないよ!考えられない!
と、思ったら読まないでおいた方が良いでしょう!
それでも全然OKっ
と言う方は先にお進みください↓↓↓












































■ 口の中で溶けた
チョコレート

































さて、
この目の前に広がる光景は何ですか?

















二人の心の中でその疑問符が同時に浮かび上がっては赤々と点滅している
答えも出るはずもなく、
ただただ呆然と、
部屋の中の光景を、
俺、こと榛原杏滋と
隣に立つ一条虎汰は
立ち尽くしていながら見ていた

遡る事数時間?
いや、30分も満たない時間前、

「しっかし今年も凄いな・・・・・・このチョコの数」

呆れたようにそう言ったのは虎汰
目の前にあるのは今年のバレンタインンの戦利品たち
色とりどりの箱の山
本当ならもっとあったのだが
処分・・・・言い方が悪いな、
近所の幼稚園やら保育園、さらには施設に寄付した
毎年毎年、手放しで喜ばれるのでこちらとしても嬉しい
で、目の前にあるのはその中の一部で俺好みのチョコだけが残っているのである
あと、虎汰とかが好きな奴
チョコフレークから始まってチロルやらクランチとお子様向けのや、
はてはゴディバやらリンツとか有名所のチョコまで揃っている
ちなみにお子様向けは虎汰が好きな奴

「俺も貰ったけど・・・・・ここまでじゃねーな・・・・」

呆れたように七緒がそう言って、
その中の一つを空けている

「これ、食っていい??」
「あぁ」

珍しいチョコレートの雨の包装紙をいそいそと開けながら聞いてくる姿に苦笑して頷いた
まぁそのために取って置いたようなもんだし

「諫早さんも食う?」
「ん〜〜俺はこっちがイイ」

そう言って手に取ったのはシガレットチョコだ

「うっわ!そんなのまだあんの!?」
「まぁここにあるくらいだからあんでしょ?」
「懐かしいっ・・・・俺も食う!!」
「ん、」

滝が自分の分を咥えながら七緒に空けたその棒状のチョコを与えた
それを喜々として食べさせて貰っている
いつもながら思うのだが、
こいつらの仲の良さは何だ?
普通ならやらないであろう七緒の行動に首を傾げるばかりだ

「うぅ・・・・諫早さんったら俺にそんな事してくんないのに広瀬ちゃんにはするんだ・・・・・!」

隣で鬱陶しく虎汰が嘆く
煩いことこの上ない

「あ、榛原〜〜俺、何か飲みたい!!」
「あ、俺も虎汰先輩」
「・・・・・俺に買って来いt」
「分かりました!!コタツ、アンジーと共に諫早さんの為に買ってまいります!!」
「・・・・・・・・」

誰も行くとは一言も言ってない
勝手に決めるな
って思っていても行かざるおえないような雰囲気に仕方なく立ち上がった

「何、飲むんだ?」
「俺っカルピスサイダー!」
「ファンタのグレープで」
「らじゃ!」
「あんま喰いすぎんなよ?」

そう言い残して、
その部屋・・・・俺の部屋を後にスル
この後に
あんな光景があったわけで・・・・・




■■■




榛原と一条先輩が出てった後、
榛原の忠告空しく?
いや、聞く筈もなく片っ端からチョコレートの箱を開けまくった

「カカオ90%・・・・・・うむむ、好きくないなぁ榛原にやろう」
「六●亭のレイズンバターサンドなんかもある・・・・・お取りよせだ!!」
「お取りよせスイーツだ!!」

何て笑いながら残すことなく食う
取っとくなんて考えてなんかありませんよ?
ミジンコたりとも思ってません

「榛原が貰ったものは俺のモノ」
「先輩のモノは俺のモノ」
「気が合いますな〜諫早殿!!」
「そうですなー」

ひょいっとロイズのチョコを口に放り投げる
美味い
したらば目の前の諫早さんが一つの箱を手に動きを止まらせていた
手には黒い大き目の箱

「ソレ何?」
「分かんない、何も書いてない」
「開けてみ?」
「ん、」

俺がそう言うと諫早さんは箱を開けた
中には一つ一つ包装された小さなビンの形をした物が入っていた

「何ソレ?」
「だから分かんないってば・・・・・・あ、でも何か書いてある」
「え、どれ?」
「ほら」

そう言って一つを摘んで見せられたそこには

「・・・・・こんにゃく?」
「コニャックだ、馬鹿」
「ばっ馬鹿って言った!?今、馬鹿って言ったでしょ!?」
「言った言いました、馬鹿でしょ?」
「で、こんにゃくって何?チョコの中にこんにゃく入ってんの!?」
「だからこんにゃくじゃねーって!」

俺の言い間違いに一々ツッコミを入れてくださる諫早さんが大好きです
でも、馬鹿は嫌です
って言うかこんにゃくって何だ??

「コニャックって・・・・何だっけ・・・・うぁっド忘れした!!」
「老化の初期げんs」
「うっさい」

ずびし

「イタっ!デコピンした!?」
「しました、しましたよーーつーかコニャック・・・・あ、こっちは・・・ろま、ロマネコンティ?」
「・・・・・あ、ソレはどっかで聞いたことある!」
「ま、いいや食ってみよう」
「うっす!」
「ほれ」
「んあ」

ぴりぴりと銀紙を向いて俺にこんにゃくなる物が入ったチョコレートを放り込んで下さった
それと同じくして諫早さんももう一個のほうを口に投げ入れてる

「「うまっ!!」」

そして同時に上る感嘆の言葉
美味い!!
ちょっと苦味があるけどチョコを口の中で砕いた時に広がるとろりとした何かが、
チョコと合わさるとすっごくふわんとイイ匂いが広がった

「何コレっマジで美味いんですけど!!」
「美味い・・・・・もう一個」
「俺も俺も!!」

そうして箱の中に入っていた20個のチョコレートをちょうど半分づつ分け合って食べていったのでした
まさかそれでそうなるなんて・・・・・




■■■




黒い箱の中身を七緒と分け合って
一つ一つを食べていく
半分きたところで
何だか身体がふわふわしてきた
気持ち悪いとかじゃなくって
ゆらゆら気持ちよく揺れる感じが楽しくって
笑えば
目の前の七緒もニコニコと珍しく満面の笑み
笑いかければ答えるように笑みが深くなって
それが嬉しくなって
七緒に抱きついた

「ななおーーー」
「なんだぁぁ」
「何か気持ちいぃぃねぇ」
「ん〜〜」

ふわふわして
気持ちよくって
七緒に触れてるのも気持ちよくって
ぎゅうっと抱きつくと
また応えてくれるように俺の腰に回った腕の力が増す

「あははっ七緒、スッゲーーチョコレートのにおいがする!」
「んん?そう?」

俺が言えば、
きょとんとして腕を近づけてくんくんとにおいを嗅いでいるが
感じないのか首を傾げた

「しないよ〜?」
「いや、絶対にしてる・・・・ほら・・・・」

首筋に顔をうめて息を吸えば微かに甘い匂いがした

「えぇ?・・・・ん〜〜・・・・あ、諫早もするかも・・・・」

髪に顔をうめた七緒がくんくんと鼻を鳴らす
そのたびに髪が揺れてくすぐったくて笑えば
面白がるように耳に唇を寄せてきた

「うん・・・甘い匂いスル・・・・」
「んっ」
「舐めたら甘いのかな?」
「んんっ・・・・・舐めてみる?」
「うん」
「じゃ〜俺も」

そう言い合いながら、
俺も同じく七緒の耳をチョロリと舐めてみた
すると七緒のくすぐったそうな声が耳をかすめて、
面白くなってそのまま耳に軽く噛り付いてみた

「ぅんっ・・・や、ちょっと・・・・くすぐった」
「逃げんな七緒〜・・・・何か楽しい・・・・」
「や、ぁ・・・・・いさ・・・・!」
「七緒・・・・甘い・・・・・」

ぺろりと舌を這わせるとふるりと七緒が震えて
腰に回っていた腕が首に回ってくる
七緒を下にして抱きついていたのをその身体の脇に手を付いて起き上がって見れば
ちょっと頬を赤くしてくすぐったさか何かで浮かんだ涙目のまま俺を見上げてくる
その顔が何だか可愛くて
ちょんと鼻の頭に唇を寄せれば
お返しのように唇に触れてきた

「んっ・・・・甘い・・・・・」
「七緒も甘い」
「チョコ食いすぎだよいさ〜」
「七緒だって食いすぎだって」

唇の上を舐めれば
先ほどまで食べていたチョコレートの甘さが感じられて
もっと食べたくて
そのまま七緒の唇に噛り付いた




■■■




コレは夢?
夢じゃないの?
夢じゃなかったら何ナノかな・・・・??
誰か教えてください!!
って言うか・・・・・!!

「かっわ!!」
「黙れド変態、状況を考えろ」
「考えてからの結果でしょ!って言うか・・・・・やっぱ広瀬ちゃんが下なのね・・・・」
「お前脳みそ入れ替えてから出直して来い・・・・・・滝にまで押し倒されてるな・・・・」

そう!
アンジーが言った通りにウチの諫早がアンジーの広瀬ちゃんを押し倒して?
って言うか馬乗りになってちゅーしてます、ちゅー!!
しかもそんじゃそこらのチューじゃないよ!!

「ベロチューしてるっ!」
「見りゃ分かんだろうがっ一々口に出して驚くな!!」
「だって諫早が広瀬ちゃんにベロチューしてるよ!?普通は驚くでしょ!?」
「驚く前にすることあんだろーがよ・・・・・」
「え?」

驚く前にすること??
何だ?
あ!

「写真をとr」
「生まれる前からやり直して来い」
「いや、さすがの俺でもソレは無理でしょ!」

俺を何だと思ってらっしゃるのかしら!?
失礼しちゃう!!

「じゃなくて、引き離すとか怒るとかヤメロとか言わないか?」
「えーーやだよ、こんな可愛い現場見逃せないよ!!」
「お前・・・・・」
「って言うかだったら何でお前はそうしないの?」
「・・・・・・・・」

何とかかんとか言いながらもアンジーだって可愛いとか思ってるくせに!!
素直じゃないんだから!!

「まーーでも、広瀬ちゃんだと・・・・許せるって言うか、何か心配も嫉妬もせずに見られる不思議な感覚かな?」
「・・・・・・・同感だ」

何だか2人のチュー見てても嫉妬心が出ないってのが不思議だ
普通にこのままヤリ初めても傍観できそうな感じ

「ねぇ・・・・」
「何だよ?」
「このまま2人がヤリ始めちゃっても見られる気がしない?」
「・・・・・・・・・・する」
「やっぱり?」
「あぁ」

疲れたようにアンジーが深く溜息をついた
そして、そのまま廊下に立ち尽くしてるわけにもいかないので部屋に入ってドアを閉めて鍵も一緒に閉めた
防音はばっちりなこの部屋
しかもアンジーの部屋だから、
滅多には客なんて来ない
したらね〜?
することと言ったらさ、

「可愛い可愛いにゃんこちゃんの可愛いショー見放題でしょう!」
「腐ってるな」
「見たいくせにー!意地はんなよ!!」
「・・・・・・・」

滅多にないなりよ!
有り得ないシチュエーションって言うか、
有り得ない出来事でしょ!!

「一体2人に何が・・・・・・・・あ」
「あ?」
「アンジーあれ・・・・・」
「??」

チューしまくってる2人の横に無造作に転がる黒い箱と、
銀色の破かれた包み紙

「・・・・あぁ・・・・あれを食ったのか・・・・・」
「みたいね〜」
「お前とこの酒弱かったか?」
「う〜〜ん飲んでるトコ見たことないけど、飲み慣れてはないね、うん」
「・・・・七緒は強くはない」
「ヤラれちゃったのね・・・・・2人とも」
「そうみたいだな」

またもや疲れたようなアンジーの溜息
気持ちは分かるが
視点を変えれば良いだけの話しだけでしょ?
楽しまないと、ねぇ?




■■■




楽しむ?
楽しめるのかコレ?
ある意味、
生殺し?
煽られてるような感じがしてならないぞ?

隣の虎汰はにこにこ笑いながら頬杖を付いて目の前の光景を面白がって見ている
ある意味、コイツは大物だと再認識
ただの変態だと思ってたけれど
認識改めさせられた

もう一度小さく溜息をついて前を見れば
キスを解いた滝がゆっくり起き上がって
ゆらゆらと揺らめき始めた
途端に組み敷かれてる七緒から苦しげではない別の声が上る

「んっ・・・・・んぁ・・・・あ!」
「ん、ぅんっ」

同じく滝からも声が上って
揺れる動きがはっきりとしたものになっている
馬乗りになった腰を七緒に擦り付けるような動きで
緩慢ではあるが微かな快楽を2人で追っているようである
滝の何かを思わせるかのような上下の動きに
七緒までもがぎこちなくゆらゆら揺れている
浮かんだ涙が零れ落ちそうなほどで、
気持ちよさに喘ぐ口は半開きで時折、
舌を出しては唇を舐めている
それを上から見ているであろう滝も
快楽に歪んだ顔に不似合いな涙を浮かべて揺れている

「やっ、あっあぁ・・・・ぅん!!」
「んんっぅ・・・・んぁ・・・・っふぅん・・・・」
「いさっぁ・・・・!」
「あぁっ!」

相手が相手だけに何か別の興奮も生み出しているのか、
たったあれだけの動きで限界に達しようとしてるようで
脇に置かれた滝の腕を掴んで大きく仰け反った
それと同時に滝も動きを早めたかと思うとビクリと身体を震わせて
手を突いてることが限界だったかのようにズルリと七緒の上に倒れこむ

「は、ぁ・・・・はぁ・・・・・んぅ・・・」
「はぁ・・・・あぅ・・・・・」

2人して息を乱しながら荒い息を付いている
きゅうっと抱きついているのを見ていて
正直
こちらにも限界があった

「茶番は終わりだ」
「えぇーーーー・・・・でも、ま〜〜俺も無理かも」

これ以上見てるのは、
そう言いながら立ち上がって倒れこんでいる滝の身体を起こしていた

「諫早〜気持ちよかった?」
「せんぱ・・・・・・んっ」
「今度は俺としようね?」
「んぅっ・・・・・す、る・・・・」

膝の上に乗せて覗き込んだ虎汰の首に腕を回して、
抱きついている
途端に緩む虎汰の表情
やっぱり変態だな

「七緒、」
「・・・・んぁ・・・・・・あ〜・・・・はい、ばら・・・・?」
「随分楽しい遊びしてたじゃなねーかよ、あぁ?」
「んっ・・・・・ん〜〜・・・・・でも、」
「でも?」

ぐったりとしたままの七緒を上から見下ろすと、
ゆっくりとした動作で腕が方に回って
引き寄せられた

「でも・・・・まだ、たんな・・・・・い」
「・・・・・・・・」

引き寄せられた触れそうな位置の唇がそう言葉を紡いで
思わず笑みが零れれば、

「じゃ〜・・・・満足させてやるよ」
「ん、」




いつにない
七緒からの誘いにお言葉に甘えまして、
思う存分味あわせていただきました







おわり



++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

いさななです!!
どうですか・・・・マズイですか!?
あんまり露骨にはしなかったのではありますが、い、い、如何なモンでしょうか(大汗)!?
好きじゃない?
ダメ?
で、で、ですよねーーー・・・・・・!!
反省しますっ
諫早と七緒ならそうしてても許しちゃう旦那さん2人です
きっと感情無しだって分かってると思うからね、うん
好きは好きでも旦那さんに対しての好きとは違う好き




と、まーーこんなんですけど読んで下さった方!
ありがとうございました!