■ 幸せの花嫁、不幸せの花婿?やはり行く先は墓場か?









かつてない衝撃がとある所で轟音のように広まった



「「「「睦月が結婚っ!?!?」」」」



轟くその声の音は、
通りかかった人によると

『声と言うより爆音だった』

と言ったそうな、
ソレくらいの大衝撃

「待て待て待てっ相手は誰だ!?誰なんだ!?あの猛獣を取り扱えるのは一体誰だ!?」
「って言うか何でそんな慌ててんのさ、榛原?」
「ぎゃははっはははっはっははっはっはは!!!」
「いやいや、聖、笑いすぎでしょ」
「ゴメン俺・・・・眠ったままココに来たみたい、眠気覚ましにオレンジにコーラと牛乳と少しのタバスコ入れたの頂戴」
「健介、見る立場の事考えて、そんな気持ち悪いの飲めないって!絶対に分離してるって!」
「あ、俺明日は朝から補習に行かないと・・・・帰るn」
「将馬に限って補習はないでしょ」
「天変地異ってホントにあるんだな〜」
「そこに重点置くんだ志賀先輩・・・・・」
「って言うかイズくん何でそんなに全部に突っ込みいれてんのさ・・・・」
「え、楽しいから?」
「・・・・・・・・・・・」

それぞれ思ったことを遠慮もなく言い合っている【ミッドガル】主要メンバー
話題の人物がいないってだけで好き勝手言い放題
いたらいたできっと殺されt・・・・いや、敢えて何も言わないでおこう
自分の命が惜しい

「睦月が結婚・・・・睦月が結婚?」
「榛原・・・・・真っ白だ」
「ナナ今のウチにデコに変態って書いときな、きっと楽しい!いや絶対楽しい、楽しいに決まってる」
「・・・・・あぁうん、後でやっとく・・・・・」
「ついでにナルトも書いておいてね?ペンはピンクだよ?」
「・・・・うん・・・・ちょび髭も書いておくね」
「良い仕事だ!」

喜々としてそんな事を言っている和泉に疲れた笑いを返す七緒
近頃の七緒のポジションは苦労人である
まーでも気分転換ストレス発散にはもってこいなので記憶の片隅に引っ掛けておいた

「く、くくく苦しい〜〜死ぬ〜〜〜死ぬ〜〜〜!!」
「死んどけうっさいな〜」
「だって、将馬っあの、あの睦月が結婚だよ!?」
「言うな・・・・耳が腐るっ」
「睦月が結婚ーーーーーーーーぎゃっははっはっはっはっは!!」
「言うなーーーー脳がパンクするーーーーー!!」
「ぶわっはははっはっはっは!!」

未だ腹を抱えて笑い転げる聖の身体をソファーから蹴り落として
耳を塞ぎながら喚く将馬
普段の彼からしたらよりいっそう清々しいまでの乱れ取り乱しっぷりだ

「しっかし、あの怪女の花婿は一体誰何だ・・・・・??」
「・・・・・・・・」
「気になるよね〜」
「むしろあの女を嫁に迎えること事態が複雑怪奇で世界七不思議に匹敵する!」
「オイコラ、人の姉貴つかまえて世界七不思議って言うな!!」
「って言うか七緒があれの弟ってのもある意味不思議だよな〜」
「イズ君まで!」
「あははは〜〜うそうそ〜〜本当だけど嘘だよ〜」

どっちだよ!
とは意識を保ってる全員の心の突っ込みだが、
敢えて口に出さないのは必ずそれ相応の応酬を受け取る羽目になるからだ
皆さん日々成長中なのである

「で、ナナは知ってるんでしょ?睦月の結婚相手?」
「え、あ〜〜〜ん〜〜・・・・うん」
「誰?誰なんだ!?」
「だから、何でそんなに興奮すんだよ・・・・榛原・・・・・」
「志賀先輩、もうそれを言っても無駄だよ、そっとしておいて」

うんと頷いた七緒の肩を揺する
がっくんがっくんとの揺れに船酔い気分を味わい中な七緒はう゛っと吐き気が込み上げていた
ちなみにカウンターに駆け込んでいった健介は、
さっき言ったモノをバーテンに作らせて何度もあおっていた
見ていた何人かは同時に吐き気が込み上げていたとかいないとか

「で、その不幸の花婿の正体は一体誰なの?」

と、和泉が口にした瞬間
その場の空気が一瞬にして絶対零度まで急降下していた

「誰の話題?」
「「「「「?!?!?!?」」」」」
「お、噂の渦中!」
「あら、噂されるほど凄いことしたかしら?」

華やかな笑みの裏側で青く冷たい炎を巻き上げて立つ人物こそ、
噂の渦中
広瀬 睦月 -ひろせ むつき- だ
スラリと高い身長をブラックスーツで決めている
膝上のタイトなスカートから伸びる足は見惚れてしまうほど素晴らしい
が、我を忘れて見ていれば
きっと・・・・白目を剥く事は間違いない毒も孕んでいる
気をつけよう蠍の毒と睦月の足----By 榛原杏滋

「したね〜〜今世紀最大の珍事、何とあの巷で恐れられてきた広瀬睦月が結婚!?」
「どこからリークしたの?」
「企業秘密でっすvv」

絶対零度のブリザードを直撃しても凍らない男、久保田和泉
さすが最強の名をほしいままにしているだけはあった

「で、その人生の墓場に身投げしたのは誰なの?」
「・・・・・身投げって・・・・酷い言われようだな・・・・」

もう一人、
睦月の後ろから現れたのは、
苦笑を浮かべた管波楓その人である

「え・・・・・何・・・・もしかして??」
「そうよ、楓がアタシと結婚するの」
「おう、祝え祝え」

そんな2人の言葉に一同固まった
のちに、
そこをもう一度通りかかった人物によると、

【空気が揺れた、揺れたよな?!】
【うんうん、揺れた揺れた・・・良い、あそこに近寄っちゃダメだよ?】
【いや、別に近寄んないけど・・・・】
【うん、備えあれば憂い無しというからね、さ帰ろう帰ろう】
【え。ちょっ待ってみn】

だそうです。
で、叫ばれたご本人達は・・・・・
楓あまりの騒音に耳鳴り実行中
睦月、耳の穴から掘り出した黄色い耳栓を投げ捨てていた

「失礼ねぇ」
「ぎゃはははっはっはっはっははぐはっつぶはっはっはひゃっひゃ」
「あんたは笑いすぎ」

そう言って床に転がる聖を蹴っ飛ばして壁にぶち当てている
でも笑い転げる聖
えらい根性だ

「よ、この不幸せもの!!」
「煩い」

からかうように声を上げた和泉に向かって回し蹴りを繰り出すが
ひょいっと避けてしまう
運悪く榛原にクリティカル・ヒット
そのままテーブルに昏倒
志賀、我関せずとばかりにその場を逃げ出した

「何でさ〜俺からしたら世界最高峰の誉め言葉なのに!!」
「口を改めたらどう?むしろ、閉ざしなさい」
「って言うか態々自分から地獄に身を投じるとは・・・・・チャレンジャー!!」
「アンタが地獄に落ちろ」

カンっと勢いよくガラスのコップが割れもせずに和泉に蹴り飛ばすが、
事も無げに受け取ってテーブルにしっかり置く

「つーか睦月、」
「何よ」
「おばんの黒い下着見せられても俺、たt」

爽やかに言ったと同時に机が宙を待った
重さにして80k
大きさにして四方2.5メートル
大の大人が2人係で漸く持てるものが、
軽々と・・・・・
風船の如く宙をくるりくるりと舞い上るのを
七緒は遠い目で見ていた








請求書・・・・・・・
また親父の所に届くんだろうな〜〜




そう、
心の中で思い始めた頃
それはド派手な音を立てて床に散らばったのでした






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150000Hit ありがとーーーございます!!
いやはや、ココまで来ましたね・・・・・!!
そして、遅くなってスイマセンでしたっ
そしてkirigirisu様!ご希望に沿ってなくてスイマセン・・・・・・!!
激しく沿ってない!
むしろ、久保ちゃん出バリすぎだーーーーーーーーーーーー!!
睦月の話しなのに・・・・何で久保ちゃんがあんな、出ばるかな・・・・??
分かりません、私にはまったく分かりません(汗)←現実逃避
まーーでも、久保ちゃんを出した時点で決まったようなものですね、はい。
究極の暴走キャラです。
このお方が出た日には思うように当初のモノに向かってはくれません
さすがです、久保ちゃん!!

こん、こん、こんなんで良かったら受け取ってください!!
リクエスト、ありがとーーーございました!!
またの機会がありましたら、どうぞ!!